Fedora 10 によるサーバー構築(3):ユーザー登録とSamba、SSH、FTPサーバーの設定

Fedora 10 によるサーバー構築・メニュー

Fedora Core 10 (64bit) でサーバーを構築する。


ユーザーの登録とsudoの設定

ユーザーの登録
  1. [システム]メニュー[管理]-[ユーザーとグループ]を選ぶ。
  2. [ユーザーを追加]をクリックし、ユーザー名やパスワード等を入力する。
  3. 環境変数の設定
  4. 「.bash_profile」を編集して、環境変数を追加する。JavaApacheTomcatのインストール後に設定すればよい。

    例)
      JAVA_HOME=/usr/java/jdk1.6.0_14
      CATALINA_HOME=/usr/local/tomcat6
      export JAVA_HOME
      export CATALINA_HOME
    
      CLASSPATH=.:$JAVA_HOME/jre/lib:$JAVA_HOME/lib:$JAVA_HOME/lib/tools.jar:$CATALINA_HOME/common/lib
      PATH=$PATH:$HOME/bin:$JAVA_HOME/bin:$CATALINA_HOME/bin
      export CLASSPATH
      export PATH



sudoの設定
  1. root になれるユーザーを追加
  2. visudoコマンドで/etc/sudoersファイルを編集し、root になれるユーザーを追加する。

    [ユーザー名]       ALL=(ALL)       ALL

  3. sudoの使用方法

  4. root でコマンドを実行する。

     % su [コマンド]
     ユーザーのパスワードを入力

    シェルを実行し、継続してroot になる。

     % su -s
     ユーザーのパスワードを入力
     #
     # exit



Sambaの設定

sambaのインストールと設定
  1. samba, system-config-sambaをインストールする。
  2.   # yum install samba system-config-samba

  3. [システム]メニュー[管理]-[Samba]を選ぶ。

  4. Sambaの設定画面が表示されないのでマシンを再起動したところ、立ち上がるようになった。
  5. [プレファレンス]メニュー[サーバー設定]を選ぶ。ワークグループを入力する。

  6. [プレファレンス]メニュー[Sambaのユーザー]を選ぶ。[ユーザーの追加]ボタンをクリックし、Unixユーザー名、Windowsユーザー名、Sambaのパスワードを入力する。

  7. [システム]メニュー[管理]-[サービス]を選ぶ。一覧から「smb」を選択して[有効][再開始]をクリックする。

  8. [システム]メニュー[管理]-[SELinux Management]を選ぶ。「選択:」から「ブーリアン値」を選び、フィルターに「samba」と入力して[Enter]。下の一覧から「Allow samba to share users home directories」にチェックを入れる。

  9. 別項目(ページ最下段)のファイアーウォールの設定を行う。

Sambaの共有ディレクトリの設定
  1. 必要なら、Sambaの共有ディレクトリを設定する。
  2. 例)「/var/samba/share」を共有ディレクトリとする場合。
      # mkdir -p /var/samba/share
      # chmod 777 /var/samba/share
      # chcon -R -t samba_share_t /var/samba/share

  3. [システム]メニュー[管理]-[Samba]を選ぶ。[共有を追加]をクリックする。共有作成画面でディレクトリに「/var/samba/share」を入力し「書き込み可能」と「可視」にチェックを入れる。

  4. [アクセス]タブで、アクセスを許可するユーザーを選択する。

Windowsからのアクセス
  1. Windowsの[ネットワーク]を選択し「ホスト名」をクリックすると、ディレクトリにアクセスできる。
  2. 「ホスト名」のエイリアスを作成してデスクトップ等に置いておくと便利。


SSHサーバーの設定

  1. [システム]メニュー[管理]-[サービス]を選ぶ。一覧から「sshd」を選択し、停止している場合は[有効][開始]をクリックする。
  2. 必要なら、SSHでのrootからのログインを禁止する。「/etc/ssh/sshd_config」を編集後、サービスを[再開始]する。
  3.   #PermitRootLogin yes
       ↓
      PermitRootLogin no

  4. 必要なら、鍵交換方式による認証を設定する。



FTPサーバーの構築

  1. vsftpdをインストールする。
  2.   # yum install vsftpd

  3. [システム]メニュー[管理]-[サービス]を選ぶ。一覧から「vsftpd」を選択して[有効][開始]をクリックする。

  4. [システム]メニュー[管理]-[SELinux Management]を選ぶ。「選択:」から「ブーリアン値」を選び、フィルターに「ftp」と入力して[Enter]。下の一覧から「Allow ftp to read and write files in the user home ftp_home_dir」にチェックを入れる。

  5. 別項目(ページ最下段)のファイアーウォールの設定を行う。



ファイアーウォールの設定

  1. 手動で設定している場合は上書きされるので、ファイアーウォールの設定ツールを使用しないこと。
  2. [システム]メニュー[管理]-[ファイアーウォール]を選ぶ。
  3. 「信頼したサービス」で必要なサービスにチェックを入れる。
  4. 「その他のポート」で[追加]をクリックし、必要なサービスにチェックを入れる。
  5. [適用]をクリックすると、対応するポートが開く。